ノンデザイナーでもつくれる企業ロゴ制作手順
こんにちは。ゴビンチの中井です。
今日は自社のロゴを制作した手順を説明します。
ちなみに僕はデザイナーでもなければ、どこかでデザインを学んだこともありません。
僕のような1人社長やフリーラン・個人事業主の方で「オリジナルのロゴを作りたい」という人は参考にしてみてください。
目次
【完成図】合同会社ゴビンチのロゴ


まず結果として、上の図のロゴができあがりました。
ではこのロゴが完成するまでの流れを解説します。
⓪事前構想はナシ
企業が何かを制作するときには、一般的にはテーマ決めたりターゲットを絞ったりします。
しかし今回はあえて何も考えず、「自分の作りたいようにロゴを作ろう」と決め制作しました。
結果としては、それが正解でした。
ロゴの作り方なんて全く知りません。ましてやデザインも素人向けのデザイン本を数冊本を読んだだけで、白紙から何か制作物を作るのは初めてです。
しかしだからこそ、ワクワクしながら楽しく制作できました。
全く参考にならないでしょうが、これが自社ロゴの事前構想です。
企業ロゴ制作の一連の流れ
ゴビンチの企業ロゴの制作の流れは、下記の通りです。
- 完成形をイメージする
- 制作ソフトを決める
- シンボルマークを書き始める
- 参考を探して盗む
- 完成したら1日置いて修正する
- 完成
- シンボルに合うフォントを探す
- 色を加える
ではそれぞれ説明します。
①完成形をなんとなくイメージする
ロゴのラフ案を書き始める段階で、下記2点は取り入れたいなと思っていました。
- ゴビンチ(GoVinci)のGは使う
- 何か1つアイディアを入れたい
まだこの段階では、ロゴの形は決まっていません。正方形か丸か、横長かGovinciの文字を全部使うのか…など。
②制作ソフトを決める
とりあえず何か描くために、iPadアプリの「Adobe illustrator Draw(以下、Draw)」を選びました。
アップルペンシルで描くタイプのイラストアプリですね。ちなみにDrawは、マット系な絵を描くのに適していると勝手に認識しています。
Drawなら細めのブラシで簡単なラフ案が描けて、太めのブラシでそのまま清書もできると思ったからです。あとレイヤー機能は必須ですね。

③とりあえずシンボルマークを書き始める

一番書き始めのラフ案は、スクショし忘れました(汗)。
ただゴビンチのGとVを組合わせると、上の画像のように円グラフっぽくなりました。

ちなみにグレーの四角と線は、円の中心や線の角度を決めるガイドです。丸や直線はDrawの機能「描画ガイド」で、簡単に描けるんです。
こんな感じのガイドをなぞるだけです。

思ったよりも綺麗にできてビックリしました。なんかプロっぽくてワクワクしましたね(爆)。
このシンボルマークがしっくりきたので、コレをベースにブラッシュアップしていこうと決めました。

ただ自分のアイディアだけでは限界だったようで、迷走しました……。
上の画像はほんの一例で、あと10パターンくらいピンとこないシンボルを書きました。
④シンボルマークのベースが決まったら参考を探して盗む
シンボルマークのベースは決まったものの、自分のクリエイティブ力の限界を感じ、他のシンボルを参考にすることにしました。
そこで真先に思いついたのが「アベンジャーズ」のロゴでした。アベンジャーズは、マーベル・シネマティック・ユニバース(以下、マーベル)制作のアメコミヒーロー映画に登場する、ヒーロー組織です。
当時『アベンジャーズ/エンドゲーム』を観て、完全に影響を受けていましたのでw

具体的に盗んだのは…
- 線の太さ
- 斜線の使い方
…です。それらをゴビンチロゴのベースに取り入れてできたのがコチラです。

アベンジャーズに似せたので、カッコいい雰囲気のシンボルマークが出来あがりました。
正直「これで完成では?」って思いました。
⑤シンボルマーク完成かと思いきや

上の画像でシンボルマークは完成だと思ったのですが、何か物足りなさを感じました。
確かにシンボルマークっぽいけど…このままでも問題ないけど、ぶっちゃけ、GとVをくっつけてアベンジャーズ風にしただけだもん。
そこで当初企業ロゴに取り入れたいと思っていた2点を振り返ってみると、1つが欠けていました。
- ゴビンチ(GoVinci)のGは使う(完)
- 何か1つアイディアを入れたい(未完)
アイディアといってもパッと思い浮かばないので、とりあえずシンボルマークを色々いじってみました。
ここからは縦スクロールで変化をご覧ください。







この段階で、ブラッシュアップされてきた感が出てきました。ただ何かに似ていると思ったら…、キャプテンアメリカの盾でした。キャプテンアメリカは、アベンジャーズに参加するヒーローの1人です。

どれだけアベンジャーズに影響されているのでしょうか。もちろん似せているつもりはありません。
⑥ようやくシンボルマークが完成
最後にGの右側のカッコを削って、「コレだ!」と確信しました。
Gを黒く太い線で描き、VはGの右上に浮かび上がるように縁取って描く。アイディア入ってる感があります。
これで下記2つの目標は達成できました。
- ゴビンチ(GoVinci)のGは使う(完)
- 何か1つアイディアを入れたい(完)
最後に微調整をします。例えば、拡大して先の尖りをシャープにしたりなどです。

ここまでザッと説明してしまいましたが、最後に改めてシンボルマークの節目となったデザインを並べてみます。
最初のデザインからだいぶ変わったのがわかります。
またよく見ると、最後らへんはGのカッコの部分の位置が、少し下がっています。たしかVをサイズをアップした記憶があるので、それで必然的に下げたのかなと。
ちなみにシンボルマーク完成までの時間は、15時間くらいだと思います。ただ仕事終わりや休日に少しずつ作業していたので、2〜3週間くらいかかりました。
⑦シンボルに合うフォントの探しの旅へ
シンボルマークはできました。しかしこれだけでは会社名がわからないので「Govinci」を追記します。
そこで大切なのがフォントです。フォント1つでロゴの印象が変わります。むしろロゴを生かすも殺すもフォント次第です。例えば上の画像のフォントは、全くシンボルマークに合っていないので、違和感しかありません。
フォントはインターネット上に、フリーのものがたくさんあるのでその中から選びます。
⑧フォントも描いてみたが……

フォントを選ぶ前に「もしかしてシンボルマークと同じ手順で、フォントも作れるのでは?」と思って、描いてみました。
ところがこれがとても難しく、描画ガイドを使いながら図形を描くように文字を描いたのですが、できたのは文字なのか図形なのかよくわからないモノでした。
フォントを作る人ってどうやって作るんだろ?…という疑問を抱きながら、フォント制作は諦めました。

気を取り直して、「IDEO」という多くのフォントを俯瞰的に見れるサイトを利用しました。
便利なのですが、画面に表示されるのは「A」のみなので、A以外のフォントを確認するにはフォントごとにクリックします。

なおフォントの選定基準は「無機質で図形を思わせるような」にしました。文字っぽくないフォントでも何十もあるので、しらみ潰しに直感的にクリックし続けます。ピントきたフォントは忘れないようにメモします。
また30分くらいポチポチすると、すでにクリックしたフォントをもう一度クリックし始めるので、意識的にイマイチ合わなそうなフォントもクリックします。
IDEOでフォントを選び始めて1時間、ゲシュタルト崩壊しまくりの中、ようやくシンボルマークに合いそうなフォントが見つかりました。
「Montserrat Subrayada(モントセラット・スブラヤダ?)」です。何語かすらわかりません。
このフォントは無機質でシンプル、独特なアンダーラインも相まって、まるでシャネル(CHANEL)を彷彿とさせます。

とりあえずシンボルマークにモントセラット・スブラヤダフォントの「GOVINCI」をくっ付けてみます。



フォントが決まり、あとはテキスのサイズや位置などの微調整を行います。これらはロゴをどこに掲載するかで調整の具合が変わりますが、とりあえずしっくりくるサイズ感で1つ作りました。

Vが中央にくるようにして、左右の幅を対象にし完成です。
ロゴ番外編)シンボルマークの色変更
シンボルマークにフォントを付けた時点でゴビンチのロゴは完成でした。
しかしここで、大事なことを忘れていることに気付きました。それは「テーマカラー」です。
ただそもそも今回のロゴ制作は、完成形を決めずに作り始めています。シンボルマークの形状から作り始めたのですが、そのときテーマカラーについては特に考えていませんでした。
そのためテーマカラーを、後から加えられるように作っていなかったのです。
しかし白黒ではやっぱり物足りないので、2色を当ててみました。ちなみに色の組み合わせは「COLOR SUPPLY」というサイトから選びました。https://colorsupplyyy.com/app/
バランスの良い色の組み合わせを、たくさん提案してくれるの便利なサイトです。
とまあ、上の画像のように何十パターンもの配色を試した結果、以下の配色で決まりました。

結局行き着いた先は白黒でした。理由は、それが一番シンプルだったからです。
ただし右上のVをかたどる部分は、白をベースにし太めの縁をつけ、完全な黒ではなく少しグレーがかった黒にしました。純黒だと重たい印象が強いからです。

また配色を断念したのは、一概に色といっても各色ごとに意味があり、またグラデーションなどの表現方法もあるため、今の自分の知識とスキルではそれらを決めるのに、かなり時間がかかってしまいそうだったからです。

色を決めるのに1日を費やしましたが、結局のところ何も変わらずでした。
【まとめ】企業ロゴ作成
ノンデザイナーでもiPadだけで、それっぽいロゴは作れました。
デザイナーから見たらツッコミ所だらけでしょう。
しかし今回は、ノンデザイナーでも企業ロゴを作れたという自信が一番の産物となったので良しとしましょう。
なおこのロゴを使って名刺もゼロから作成した記事「」もぜひ読んでみてください。
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